抗がん剤治療・薬物治療の基礎知識

薬物療法は、「服用」「点滴」「注射」の方法で実施されます

薬物療法を利用する方法は3つあります。まずは飲み薬による方法です。
具体的にはカプセルや錠剤で飲みます。あとは、点滴や注射によって使用します。
静脈の血管に直接抗がん剤を注入します。
 
静脈から点滴や注射によって抗がん剤を入れる場合にもいくつかの方法があります。
1つ目は、腕の血管など比較的細い静脈に点滴の管を使って入れる方法です。
2つ目は、太い静脈である中心静脈まで挿入した細い管であるカテーテルを使って入れる方法です。
3つ目は、中心静脈に「ポート」と呼ばれる装置を皮下に埋め込んで、
必要に応じて体外から薬剤を注入する方法
です。
 
肝臓がんの場合などですが、がんの種類によっては臓器に流れていく動脈にカテーテルを使うことがあります。
血液の流れに沿って、その臓器を集中的に国ガン剤の治療をします。
これは「動注」と呼ばれる方法です。
治療によってお腹の中や肺の周りの空間内や脳や脊髄の周囲にある液体に注入するケースもあります。
 
実際の薬剤療法は、患者さまの病状・がんの種類・広がり・病期(ステージ)・薬剤療法以外に
実施する治療を考えながら検討されます。
 
とりわけ注射や点滴による化学療法の場合は治療をする日と治療をしない日を組み合わせます。
1週間から2週間程度のサイクルを設定して治療スケジュールを組みます。
 
このような周期を1クールとか1コースとかの単位で捉えます。
一連の治療として数回リピートされるのが普通です。途中経過を観察します。
効果や副作用を見ながら継続するかどうかを評価します。
副作用が強い場合には投与する分量を調整します。場合によっては治療を中断したりやめたりします。
副作用を抑える治療を組み合わせた、副作用がでないアプローチをしながら治療を継続します。
 
抗がん剤そのものも進歩してきています。
副作用の症状を緩和する治療方法もどんどんと進歩してきています。
1クール目だけを入院で、2クール目からは外来で化学療法ができる場合もあります。
さらには最初から入院することなく、外来で化学療法を実施することもあります。
 
実際にがん治療を薬物療法で受ける場合には、治療方針・治療予定・どういった副作用があって、
どのように対処するのかを担当のドクターに確認しましょう。
抗がん剤以外に服用している薬があるならば事前に伝えておきましょう。妊娠中の場合も同じです。
 
ここで、外来化学療法についてお話をしておきましょう。
通院しながら抗がん剤治療を受ける場合は生活の中心が自宅になります。
病院に通いながら治療ができるメリットははかりしれません。
普通の生活リズムを維持しながら生活できます。
その一方で、医師や看護師がそばにいないという不安感があります。
 
治療に使う抗がん剤の種類や治療スケジュールによっては、白血球が少なくなる時期もでてきます。
そのタイミングで入院する方法もとれますし、
外出することを控えて感染予防に努めなければなりません。
もしも、症状がでたらどのように対処すればいいのでしょうか?
どのような症状に注意しなければならないのでしょうか?
担当ドクターや看護師に確認しておきましょう。
不測の事態が起きた場合の連絡先も聞いておくと安心できるのではないでしょうか?

 

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